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23年春使用開始へ 安全願い起工式 盛岡南公園野球場

盛岡南公園野球場(仮称)の完成予定模型
▲盛岡南公園野球場の起工式で、くわ入れする達増知事(右)と谷藤市長

 県と盛岡市が共同で同市永井地内に整備を進める「盛岡南公園野球場(仮称)」に関わる建設工事の起工式が31日、現地であり、関係者が工事の安全を願った。プロ野球1軍公式戦が開催できる高規格な野球場と屋内練習場の一体的整備を柱に多機能なボールパークを整備する予定で、2023年4月の使用開始を目指す。

 新球場は、同市の県営野球場と市営球場が老朽化したことを受けて整備する。施設整備費などにオープン後、15年間の維持管理・運営費を加えた全体事業費は約108億円。

 計画によると、新球場のフィールドは両翼100メートル、中堅122メートルで、プロ野球ヤクルト1軍本拠地である明治神宮野球場と同規格の人工芝を使用する。

 収容人数は約2万人(内野1万2000人、外野8000人)。バックスクリーン一体型の全面フルカラーLED(発光ダイオード)方式の大型映像装置を設ける。

 屋内練習場のフィールドは50メートル×50メートルで、ランニングコース兼見学スペースを設けるほか、各種マシンを置いたトレーニングルームを整備する。

 このほか、アスレチック遊具を備えたキッズスタジアムやイベント広場も設け、駐車場は約1000台分を確保する。

 起工式には県や市、建設業者など関係者約30人が出席。神事で工事の安全と予定通りの完了を祈った。工事は6月から本格的に始まり、22年度末まで行われる予定だ。

 達増拓也知事は「幅広い人々が楽しめるボールパークを目指す。この野球場が隣接するいわぎんスタジアムと合わせて県民スポーツの一大拠点となり、地域活性化の大きな力になることを期待する」と述べ、谷藤裕明市長は「複数の自治体がスポーツ施設を共同で整備する全国初の試み。岩手、盛岡を想起させる素材として鉄と木の融合により、県民の誇りと郷土愛の醸成を図りたい」と意欲を示した。

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