偉業に思いはせ 2年ぶり生誕祭 後藤新平顕彰会【奥州】
後藤新平生誕祭が4日、奥州市水沢字吉小路の後藤新平旧宅で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、毎年主催している後藤新平顕彰会(山口了紀会長)の三役、常任理事らに参加を限定しての開催。後藤による日清戦争帰還兵検疫事業が脚光を浴びる中、会員らは遺徳を思いながら郷土の先人の誕生日を祝った。
同会は毎年6月4日に旧宅で生誕祭を開催しているが、2020年はコロナ禍で中止。今年は規模縮小と参加人数を減らして2年ぶりに開いた。
例年オープニングは子供好きだった後藤にちなんで園児による遊戯が行われているが、今回は清泉古流岩手支部の協力を得て、後藤の写真の前で参加者が挿花を行った。
生誕祭で山口会長は「感染拡大の収束が見通せない状況に、空の上から自分が出ていかねばと思っているかもしれない。そう思うと注意して生活しなければと思う」とあいさつ。後藤新平記念館の佐藤彰博館長はボーイスカウトが後藤の古希を祝って作った「いやさかのうた」を歌った。
最後は、後藤の偉業に思いをはせながら全員で自治三訣(さんけつ)を唱和した。