北上・西和賀

触れる手業の奥深さ クラフトイベント好評 民俗村【北上】

みちのく民俗村で始まった「岩手のクラフト村」

 県内の手工芸品などを展示販売する「岩手のクラフト村」(株式会社展勝地主催、岩手日日新聞社など後援)は12日、北上市立花のみちのく民俗村で始まった。来場者は職人や作家らが作った逸品を見て回ったり、手作り体験をしたりして「手業」の奥深さに触れている。7月25日まで。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で作品の発表や、販売の機会を失った作り手を応援しようと同社が企画したもので、2020年に初めて開催された。山間約7ヘクタールの敷地にかやぶき民家などが点在する民俗村で、のんびり散策を楽しみながら、伝統の工芸品に触れることができるとあって、家族連れらに好評の催しとなっている。

 今回は漆器、木工、染め物、竹細工などを扱う県内18事業者のほか、秋田県の大館工芸舎が特別参加。感染予防対策を取りながら、古民家や演舞場など4棟で展示販売している。

 土日・祝日には「南部鉄ストラップ作り」「貝殻でペンダント」「毛糸でアート」など九つの体験ができるワークショップも開かれている。

 陶器・銘茶販売の吉辰商店(同市本通り)は、花巻市出身の画家・藤原八弥(1914~98年)が描いた鬼剣舞をあしらったマグカップや花瓶などを展示。同店の吉田研一さんは「店外で販売する機会が少なくなっており、こうしたイベントで来場者に見てもらえることはありがたい」と話す。

 花巻市石鳥谷町に1909(明治42)年創業し、現在盛岡手づくり村(盛岡市)に本社・工房を置く「染屋たきうら」は、化学染料を一切使わない天然藍本染の技法を貫いている老舗。のれんやマフラー、マスク、小物などを出品しており、滝浦敬子副社長は「自然な風合い、肌触りは実際に見たり、触れたりすれば、天然藍の良さが実感できるはず」と来場を呼び掛ける。

 来場した奥州市江刺の及川和枝さんと菅原静子さんは「竹細工や藍染めなど一通りじっくり見て回った。手作りの温かさがあるので」と、2人で手織りの花瓶敷きを買い求めていた。

 開催時間は午前10時~午後4時。

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