北上・西和賀

鬼剣舞躍動心一つに 全国高文祭へ決意新た 北上翔南高

全国高校総合文化祭に向け、躍動感あふれる踊りを見せる北上翔南高鬼剣舞部員

 県立北上翔南高校鬼剣舞部の発表会は20日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。部員たちは8月5日に和歌山県で開催される全国高校総合文化祭に向け、日ごろの練習の成果を発揮。疫病退散の願いも込めて躍動感あふれる演舞を見せ、1カ月半後の大舞台へ決意を新たにした。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入場を部員の家族や親戚、同部卒業生、ゲスト出演の父母ら関係者に限定。約400人が見守る中、部員54人が出演した。

 初めに2、3年生の「一番庭」「三番庭の狂い」でオープニングを飾り、初舞台となる1年生も「刀剣舞の狂い」を披露。OBの松田岬さんも「一人加護」で円熟味の増した舞を見せた。

 ゲストとして岩谷堂高鹿踊(ししおどり)部、大船渡東高和太鼓部が特別出演。全国高校総合体育大会(インターハイ)に出場する北上翔南高新体操部も友情出演し、華麗な演技で花を添えた。

 最後に、鬼剣舞部が全国高文祭で発表する「一番庭」など組踊りを披露した。はやし手が笛や太鼓、鉦(かね)を会場いっぱいに響かせる中、踊り手も堂々たる演舞を見せ、来場者からは大きな拍手が送られていた。

 同部は2020年も全国高校総合文化祭に出場したがコロナのためウェブ開催となり、普段の公演数も減少していた。

 齋藤心愛部長(3年)は「昨年は行きたかったがウェブ開催で悔しい思いをした。今回はみんなで声を掛け合い団結し、いいものをつくり上げることができた」と強調。「皆さんの拍手がすごくうれしかった。応援に応えられるようさらにレベルを上げ、郷土芸能部門の1位を目指したい」と力強く語った。

 北上翔南高鬼剣舞部は21年度、伝統芸能継承などが評価され、地域伝統芸能活用センター(東京都)が表彰する地域伝統芸能奨励賞を受賞。10月には鹿児島県内で開催される全国大会に出場する。

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