花巻

ワクチン廃棄防止へ指針 花巻市 接種対象者リスト作成

 花巻市は、新型コロナウイルスワクチンの接種で予約キャンセルなどにより余剰が発生した場合の市ワクチン廃棄防止指針を策定した。集団接種会場での余剰ワクチンの廃棄防止が目的で、接種を申し込んだが予約できなかった待機者、近隣の社会福祉施設や保育施設等の職員、教育関係者、市職員などへの接種を可能とし、対象者リストを作成する。

 市ではこれまで会場終了時刻2時間前にキャンセルにより余剰が生じた場合、予約待機者リストの中でも会場に近い人に連絡して来てもらい接種するか、会場に付き添いで来ている65歳以上の高齢者に直接声を掛けて接種していた。

 ただ高齢者の優先接種が進む中、待機者などの該当者が減り、余剰ワクチンが出る可能性が高まることから、廃棄防止指針を策定した。

 具体的には▽接種を申し込んだが予約できなかった人(待機者)▽近隣の福祉施設職員(高齢者施設、障害者施設)▽近隣の保育施設等職員(保育園、認定こども園、幼稚園)▽教育関係者(中学校教職員、小学校教職員、学童クラブ支援員)▽市職員(新型コロナ対策従事職員、窓口業務従事職員)―の順で接種対象者リストを作成。

 リストによる対応の余裕がない場合は、接種会場で▽医療従事者▽会場に付き添い等で来ている65歳以上の高齢者▽接種会場従事者で65歳以上の人▽接種会場従事者▽医師が接種の必要性を認める人―の順で可能な人に接種する。

 市議会定例会で上田東一市長は「余剰ワクチンを無駄にしないよう注意していく」と述べた。

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