一関・平泉

きょう世界遺産10年 中尊寺で平和の祈り 平泉の理念世界発信

 平泉の文化遺産は29日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されてから10年を迎えた。平泉町内で予定されていた節目を祝う記念行事が新型コロナウイルスの影響で相次ぎ延期となる中、同日は中尊寺で「平和の祈り」を行い、奥州藤原氏が築いた平泉の理念「平和」「平等」と、新型コロナ収束の願いを世界に発信する。

 平泉の文化遺産は、中尊寺や毛越寺をはじめ仏教寺院や浄土庭園など12世紀に奥州藤原氏が築いた黄金文化の遺跡群。日本固有の自然崇拝思想などと結び付いた仏教の中でも特に浄土思想の考えに基づいて、仏国土(浄土)を現世に表すためにつくられた独特の事例が高く評価され、2011年6月29日に世界文化遺産に登録された。

 中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の5資産で構成。11年の登録時に除外された同町の柳之御所遺跡、再推薦の際に除外した同町の達谷窟(たっこくのいわや)と一関市の骨寺村荘園遺跡、奥州市の長者ケ原廃寺跡、白鳥舘遺跡の5資産の拡張登録を目指す取り組みも続けられている。

 登録日の29日は県が制定した「平泉世界遺産の日」。午後4時30分から中尊寺で行われる「平和の祈り」は、東日本大震災発生10年とも重なるため、被災地復興と新型コロナで困難に直面する世界に向けて一日も早い収束を祈願する。同日は町中心部でも登録10年を祝う行事が予定されている。

 記念事業は4月に始まり22年2月まで計画。主なものは、全国奥の細道サミット(8月28、29日、一関市)や平泉大文字送り火(同16日)、世界遺産講演会(9月5日)、毛越寺「曲水(ごくすい)の宴」(10月10日)、中尊寺菊まつり(同20日~11月15日)、秋の藤原まつり(11月1~3日)、記念講演会&10周年記念事業閉会行事(12月11日)など。延期された源義経公東下り行列などは秋開催を目指して検討されている。

momottoメモ

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