資格試験の練習用に 水工高へ電線寄贈 2団体【奥州】
県電気工事業工業組合水沢支部と県電業協会奥州支部は28日、奥州市の県立水沢工業高校(日當仁己校長、生徒411人)を訪ね、電気工事士試験の練習に使ってほしいと電線(約9万円相当)を寄贈した。同校では「実技試験は練習を重ねることが上達につながる。ありがたい」と感謝している。
両支部は、組合員事業所、協会員事業所に呼び掛け、工事の際に発生する端材を集めて販売し、電線を購入。第2種電気工事士実技試験の練習に役立ててもらおうと、2008年から寄贈している。
21年度は1・6ミリ、2ミリの電線合わせて800メートル分をそれぞれ同校と、県立産業技術短期大学校水沢校に寄贈する。
同日は、両支部の支部長を務める千田新一さんと、県電気工事業工業組合水沢支部青年部の酒井清和部長が水沢工を訪問。同校電気科1年の鈴木重光さんに電線を手渡した。
千田支部長は「技能試験に合格するよう頑張ってほしい」と激励。鈴木さんは「まだ制限時間内に終わることができないが、もっと練習して、合格できるよう頑張りたい」と話した。
同校では1年生から第2種電気工事士試験に挑戦しており、年2回行われる試験に向けての練習では年間1キロほどの電線を使っているという。
千田支部長は「資材のみでなくできることがあれば喜んで協力したい」と話している。
同短期大学校水沢校への寄贈は7月1日に行われる予定。