北上・西和賀

迫力の作品 間近で 利根山美術館見学 立花小児童【北上】

利根山光人記念美術館の髙橋専任研究員から創作活動のエピソードなどを聞く立花小児童

 北上市立立花小学校(菅原るみ子校長、児童81人)の4~6年生45人は7日、総合学習の時間を活用して同市立花の利根山光人記念美術館を訪れた。児童は、作品鑑賞を通して同市とゆかりのある画家の魅力について学んだ。

 同校の学区である立花地域の歴史や文化を学ぼうと継続的に取り組んでいるもので、これまでも展勝地でのイベント参加や国見山廃寺跡、木造毘沙門天立像などの見学を行ってきた。

 今年は同美術館が利根山光人生誕100年と同美術館開館25周年に当たることから、記念企画展「阿吽(あうん) 佐渡の鬼太鼓(おんでこ)と日本のまつり」を開催中(9月2日まで)の同館を見学することにしたもの。

 7日は同美術館専任研究員の髙橋浩生さんが利根山光人(1921~94年)について「祭りや古い物が好きで日本全国はもちろん世界中を巡った。特にメキシコには15回も訪れた。ピカソとも交流があった」とするエピソードを披露。北上に美術館が開館するまでの経緯なども説明した。

 児童は館内に展示している油彩や版画など27作品を丁寧に見て回り、感想や気付いたことなどを熱心に書き留めていた。

 菅原校長は「ガラス張りにしたり仕切り線を設けたりしていないのは、子供たちの鑑賞にとっては素晴らしいこと。体で感じ取っている。みんな食い入るように見ていますね」と目を細めていた。

 児童は「どの絵も迫力があって色もきれい」「黒色にもいろんな黒があることが分かった」「見学して新しいことをいっぱい知ることができた」と感想を語り、美術館スタッフを喜ばせた。

 同校では見学した児童の感想などを書き込んだ「しおり」を市に贈呈し、同美術館で来館者に配布する予定という。

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