2年ぶり熱い夏開幕 全選手外野から行進 第103回夏の高校野球岩手大会
第103回全国高校野球選手権岩手大会(県高野連など主催)は7日、盛岡市の県営球場で開幕した。2020年は新型コロナウイルスの影響で中止し代替大会としたため、2年ぶりの開催となる大会。68校61チームが出場し、甲子園切符を懸けた熱戦が幕を開けた。【4面に関連】
開会式は規模を縮小し、保護者や一般観客を入れずに実施。例年のようなライトゲートから入場する行進ではなく、あらかじめ外野エリアに全選手が整列し、101回大会優勝の花巻東から順に各チームが内野エリアまで歩を進めた。
佐々木光男県高野連会長は「これまで何度もくじけそうになり挫折を味わったり、また震災やコロナ禍において幾多の困難を仲間と共に乗り越えてきたはず。全ての人を皆さんの2年分の甲子園の思いで魅了してほしい」とあいさつした。
選手を代表し、一関二の佐々木丞央(じょお)主将(3年)が「苦しい選択を余儀なくされた昨年。何のために野球するのか目標を失いかけた。それでも大会が開催されることを信じ続け、今このグラウンドに立っている。昨年涙をのんだ先輩方の思いを乗せ、熱い、熱い夏が始まる。少しでも多くの方々に元気と勇気を届けられるよう、一球一球に感謝の気持ちを込め、全力でプレーする」と宣誓した。
開会式に続いて同球場で1回戦1試合が行われ、高田が盛岡誠桜に七回コールドで快勝し初戦突破した。8日は県営、花巻両球場で1回戦6試合が行われる。
◇県営球場
▽1回戦
高 田7-0盛岡誠桜
(七回コールド)
◇県営球場
▽1回戦
不来方-宮古商工(9時)
盛岡中央-平舘(11時40分)
一関二-大東(14時20分)
◇花巻球場
▽1回戦
一 戸-盛岡四(9時)
盛岡南-水沢商(11時40分)
一関高専-伊保内(14時20分)