北上・西和賀

校名 年内選定 推進委専門部会で方法協議 北上・東部地区統合小学校

 北上市教委は、立花、黒岩、照岡、口内の北上川東地区の四つの小学校が統合し2023年度に開校する東部地区統合小学校の校名選定に着手する。東部地区小学校統合推進委員会の専門部会で具体的な選定方法を検討。年内をめどに校名案を選定し、校章や通学対策なども並行して協議していく。

 東部地区では当初、立花、黒岩、照岡の3校統合の方向で進められていたが、口内も地区内で協議の結果、20年秋に統合に同意。同推進委に加わった。

 推進委は各地区の地域づくり組織やPTA、学校の代表らによる4地区の32人で構成し、統合校の建設計画などを協議。▽校名選定▽校章選定▽通学対策―の三つの専門部会を設ける。

 第一に選定が必要なのは校名。専門部会で公募にするかも含めて具体的な選定方法を検討し、候補の中から絞り込み年内には決めたい意向。各部会では並行して校章、通学路とスクールバスの運行経路の検討を進める。校章と通学対策の協議は22年度までかかる見通し。校名決定後、市教委が主体となり校歌作りに入る。

 ハード面では、立花地区の県道一関北上線沿いに新設する統合小学校校舎の造成工事が着々と進められている。地盤調査の結果、地質改良工法が変更されたがスケジュールに大きな影響はなく、9月ごろ建設工事に着手する予定だ。

 校舎は各学年1学級ずつの教室や多目的ホールなどが入る教育棟は木造2階建て(延べ床面積1974平方メートル)、職員室や特別教室などの校舎管理棟は木造平屋建て(同772・19平方メートル)。体育館やプール、校庭、舗装駐車場、遊具広場などは今後、設計に入り22年6月ごろから建設工事に着手する。校舎、体育館など全て開校前の23年2、3月に完成する見通しだ。

 建設用地の多目的エリア内には、新たに学童保育所を併設。当初計画されていた社会福祉法人もくれい会が運営する立花保育園の新園舎は同エリア内には建設されない。

 校名について、市教委の平野憲教育長は「まずは専門部会で計画的に協議を進め、年内には選定し、その後校章、校歌を決めていきたい」と説明。「4地区それぞれの特性を生かしながら、子供たちの健全育成に向けた学校をつくりたい。通学エリアが大変広いので、登下校の安全指導、対策を講じながら安全・安心の学校を目指していく」と話している。

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