奥州・金ケ崎

きょうからポイント付与 金ケ崎町健幸事業 商品券交換上限倍に

健幸ポイント事業の実施に先立つ説明会に出席した参加者ら

 日ごとの歩数や体組成の改善などに応じてためたポイントを商品券と交換できる金ケ崎町の2021年度「健幸ポイント事業」は、23日からポイント付与を開始する。今年度から専用の機器などを導入して運動効果を可視化し、商品券との交換額の上限も倍に拡充。定員500人に迫る460人が参加する。実施に先立つ説明会では、参加者が機器の使用や体組成の測定などの準備を進めている。

 今年度はタニタヘルスリンク(東京都文京区)が事業受託、つくばウエルネスリサーチ(千葉県柏市)が制度設計や評価などを担当し、健康関連の専門業者が事業を手掛けている。参加者は専用の活動量計やスマートフォンのアプリで歩数などを計測。事前に割り出した1週間の平均歩数や体組成などを目安に歩数を増やし、運動習慣の定着につなげる。体組成データはインターネットを通じてアクセスできる「からだカルテ」に記録され、取り組みの指針にできる。

 ポイントは歩数増加や体組成改善のほか、運動データの送信、町の健康イベントへの参加や健診の受診などでも付与される。商品券との交換額は1人計6000円までで、期間は22年1月末まで。

 16日に同町のホテル&リゾートみどりの郷で開かれた説明会では、髙橋由一町長は「町の国民健康保険料が県内でも低く、介護保険料も安いのは町民の努力の結果。今年度の方式で健幸ポイント事業を継続して健康意識を高め、3年目には人口の1割に当たる通算1500人の参加を実現したい」と呼び掛けた。

 会場では体組成の測定や活動量計の設定などを実施。タニタヘルスリンクの担当者は歩く運動の意義として、国民の死亡要因で上位となっている運動不足の解消に簡単に取り組める、脚は加齢による筋肉量減少が激しいなどを挙げた。

 同事業は16年度にスタート。これまでは万歩計を使用する方式だった。当初から参加してきた男性(72)は「運動しにくい冬季も含まれ期間が長すぎるが、まずはやってみなければ分からない」と話し、機器の扱いなどを確認していた。

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