花巻

寄付増へ魅力発信 「さとふる」導入 花巻市 ふるさと納税ポータルサイト

 花巻市は、イーハトーブ花巻応援寄附金(ふるさと納税)の受け付けを行っているポータルサイトに「さとふる」を導入した。これまでに導入している二つのポータルサイトと合わせ、計3サイトで地域の魅力を全国に発信し、寄付の増加を図る。

 「さとふる」は5日に運用を開始。全国で800以上の自治体が導入し、会員数は400万人以上と認知度が高いポータルサイトで、2015年度に導入した「ふるさとチョイス」、18年度に導入した「楽天ふるさと納税」とともに、数あるサイトの中でも上位のアクセス数を誇る。

 市によると、同市への寄付は、自治体や返礼品の検索から寄付の支払い、返礼品の申し込みまでをワンストップで行えるポータルサイトの利用が9割を超える。アクセス数の高いサイトに掲載することで市の返礼品を多くの人に認知してもらうことが可能で、寄付件数や寄付額の伸びが期待できるという。

 20年度はサイトに常時500種類の返礼品が掲載され、花巻の専用コーナーを開設して花巻の魅力を紹介するなど広く周知した効果もあり、寄付件数は21万5928件、寄付額(決算見込額)は29億6036万8000円と前年度の4・8倍に上った。

 今年4月以降も寄付は好調で、今月7日現在で約120事業者、642種類の返礼品が登録されている。中にはホテルのシェフが腕を振るった料理、業務用でしか入手できないブロックタイプのハム、ブドウ収穫や工芸など地域ならではの体験、コロナ禍で“おうち時間”を楽しく過ごすみそ作りキットなど新たな返礼品も追加されている。

 今年は2回、事業者向けの勉強会を開き、さらに返礼品の充実や認知度アップに取り組む方針。市地域振興部定住推進課では「返礼品の充実やサイトの追加を検討し、ふるさと納税を通じて花巻の認知度を高めていきたい」としている。

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