食欲そそる香り漂う きょう「土用の丑」 ウナギ料理店盛況【一関】
28日は「土用の丑(うし)」。一関・平泉地方でウナギを扱う料理店には夏の暑さを乗り切ろうと、うな重やかば焼きの注文が相次ぎ、厨房(ちゅうぼう)の中は食欲をそそる香ばしい匂いに包まれている。
創業109年を数える一関市田村町の梅茂登(加賀邦彦代表取締役)では、国産ウナギを生きたまま仕入れ、毎朝さばいた新鮮な物を調理して提供。27日もテークアウトなどの注文が多く入ったため、早朝から従業員がさばきたてのウナギを焼く作業に追われた。
今月中旬から続いた猛暑日や連休の影響もあり、先週末には多くの家族連れや観光客が来店し、脂の乗ったウナギに舌鼓を打った。
同店では店内で安心して食事を楽しめるようにと、毎日営業終了後にオゾン発生器を使い除菌を行うなど、新型コロナウイルス感染予防対策を徹底。加賀代表取締役(79)は「生きた国産ウナギを店でさばくと生きが違う。テークアウトも店内のものと同じ品質で提供しているので。ぜひウナギを食べて暑い夏を乗り切ってほしい」と語る。