一関・平泉

ホヤ活用うま味強く 世嬉の一が限定ビール BTB(宮城・気仙沼)とコラボ【一関】

「みやて蔵ビール ホヤール」を開発し、Tシャツを手にする佐藤社長

 地ビールブランド「いわて蔵ビール」を展開する世嬉の一酒造(本社一関市田村町、佐藤航代表取締役社長)は、宮城県気仙沼市の地ビールメーカー「BLACK TIDE BREWING(ブラックタイドブリューイング、BTB)」とコラボレーションしたビール「みやて蔵ビール ホヤール」を開発した。互いの得意とするスタイルを学び醸造し、気仙沼産のホヤを活用した自信作としてアピールしている。

 世嬉の一ではこれまでも、東日本大震災で全国から支援や注文を受けたのを契機に品質を高め合うことを狙いにした「東北魂ビールプロジェクト」などで他のビールメーカーと共同で商品開発に取り組んできた経緯がある。今回は誕生から1周年を迎えるBTBから打診があったことで、コラボが実現した。

 互いの技術交流も兼ねた企画で、BTBはホップをふんだんに使い、世嬉の一は副原料やスパイスを活用するという得意分野を持つ中、それぞれの知見や経験をレシピに生かしながら醸造。世嬉の一のビールには気仙沼産のホヤを活用することとし、ホヤのエキスが麦汁に溶けて浸透することで、うま味成分がより強く出た。さらにライ麦のモルトを活用してよりスパイシーさを強調するなど、BTB側の意見も参考にしたビールとなっている。

 名称は岩手と宮城を組み合わせる形とし、ビールだけでなくロゴに合わせたTシャツも制作した。佐藤社長は「食事に合うビールで、定番化したいくらいの出来栄えになった」と自信を見せる。

 330ミリリットル入り550円(税込み)でアルコール度数は5%。同社のホームページなどで2000本限定で販売している。一方で、BTBも世嬉の一のアイデアを基にユズ、ショウガを用いたビールを開発。今月30、31日にはお披露目会として仙台市内で特別イベントも予定している。

 問い合わせは同社=0191(21)1144=へ。

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