奥州・金ケ崎

「新型アクア」出荷へ 岩手工場でラインオフ式 トヨタ東日本【金ケ崎】

新型アクアのラインオフ式であいさつするトヨタ自動車東日本の宮内社長(同社提供)

 全面改良で新型モデルが発売されたトヨタのハイブリッド専用コンパクトカー「アクア」のラインオフ式が30日、生産を一手に担う金ケ崎町西根のトヨタ自動車東日本岩手工場で行われた。新型コロナウイルス対策のためオンライン方式で報道陣らに会場の映像を配信。トヨタの豊田章男代表取締役社長、トヨタ自動車東日本の宮内一公取締役社長らが2代目アクアの性能をアピールし、発売を祝った。

 実車を前に宮内社長は「県、金ケ崎町からも高い期待が寄せられ、身が引き締まる思い。初代アクアを(東日本大震災からの)『東北復興の星』として世に出して以来、東北で車を生産し続けることが復興への一番の貢献と思い続けてきた。アクアはこれからも新しい時代を切り開く存在であり続ける。変わらぬご支援をお願いしたい」とあいさつした。

 豊田社長はビデオメッセージを寄せ、「岩手で2代目アクアが立ち上がりうれしい」と祝辞。全車に標準装備される非常時給電機能について「災害時に自分だけでなく周りの人も助けられる」と強調した。

 初代アクアは、震災が発生した2011年に「メイドイン岩手」のコンパクトカーとして岩手工場で誕生。10年で約187万台を販売した。

 19日に発売された2代目は、バッテリー出力の高い世界初の「バイポーラ型ニッケル水素電池」や駐車時の全操作支援、アクア初の4輪駆動など新仕様を導入。カーボンニュートラル実現のための環境性能、事故防止の安全対策機能、燃費なども従来より向上しているという。

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