充実、１０時間生放送　開局３周年迎え特番　きたかみＥ＆Ｂｅエフエム

　北上市コミュニティＦＭ「きたかみＥ＆Ｂｅ（いいあんべ）エフエム」（周波数８８・８メガヘルツ）は３０日、開局３周年を迎え、初の１０時間生放送を行った。パーソナリティーを務める地元ミュージシャンによる歌とトークの共演や、リスナーとの中継を盛り込んだ特別番組など充実のコンテンツを提供。地域に密着し、各世代に聞いてもらえる番組作りへ使命感を新たにした。

　同局は公設民営型で２０１８年７月３０日開局。ＪＲ北上駅前のおでんせプラザぐろーぶ１階のスタジオを拠点としており、地域情報番組、行政情報番組に加え、風水害や地震発生時は地域住民に必要な災害情報を速やかに発信している。

　同日の生放送は午前１０時から午後８時まで通して行われた。ＭｕｓｉｃＦｉｌｅ「馬場葉子のＪＡＺＺに乾杯」は放送時間を通常の３０分から１時間に拡大し、ジャズピアニストの馬場さん（盛岡市）とジャズボーカリストの宇津志博恵さん（北上市）が「故郷」「ジャスト・フレンズ」などをセッションする特別なプログラムを届けた。

　馬場さんは「素晴らしい方とご一緒し、自分の感性が開かれた。お互いの思いやきょうの日を表現する唯一無二の演奏ができた」、宇津志さんは「世界観をつくりやすいピアノで楽しく歌えた。これからも即興演奏の魅力を北上の皆さんに伝えたい」と話していた。

　午後４時から４時間の特別番組「ＣＯＮＮＥＣＴＩＯＮ～あなたとあなた～」では、月曜日に放送している「フレー！フレー！高校生！！」のコーナーを設け、高校生パーソナリティーが初めて生放送に挑戦したほか、リスナーと電話をつなぎ、同局との出合いや今後に期待することについて話を弾ませた。

　同局放送部ＦＭ放送部の三浦順一部長代理は「３年を迎えられ、市民の皆さんに感謝したい。コミュニティーラジオはリスナーに支えられており、より多くの方に聞いてもらえる番組作りを局員一丸でやっていく。災害放送も強化するなどして安心・安全なラジオを目指したい」と語った。