県内外

新型コロナ/10万人当たり14・7人 新規40人、ステージ3迫る【岩手】

 県と盛岡市は11日、新たに10歳未満~60代の男女40人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの新規患者数は過去2番目に多い。重症者はいない。県内の患者累計は2245人となった。県全体で直近1週間の人口10万人の新規患者数は、国が示す指標のステージ3(感染急増)の15人に迫る14・7人と過去最多を更新した。

 内訳は県外8人、奥州市6人、盛岡市、宮古市各5人、奥州保健所管内、一関市各4人、県央保健所管内3人、二戸、宮古、釜石各保健所管内、大船渡市、陸前高田市各1人。県外患者の増加について、県は学生などを含めた夏休みやお盆の帰省が影響しているとみている。

 クラスター(感染者集団)関連は、盛岡市内の職場が3人増え計9人、宮古保健所管内の販売店は利用客ら3人が判明し計36人となった。

 入院患者数も145人と最多を更新したほか、病床使用率は41・4%となっている。

 達増拓也知事はこれまでに、人口10万人当たりの新規患者数が県全体で15人を超えた場合は、県独自の緊急事態宣言を発令すると言及している。

 新規患者数の増加を受け、県保健福祉部の工藤啓一郎理事心得は「12日に15人を超えてもおかしくない状況だ。入院患者数も増えており、何とか入院調整できているが、医療機関にはこれまでにないぐらい負荷がかかっている」と危機感を強めている。

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