奥州・金ケ崎

本殿を解体・復元へ 金ケ崎神社 28日に仮遷座祭

解体・復元工事が行われる金ケ崎神社の本殿と幣殿
本殿と幣殿の内部

 金ケ崎町の城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区(伝建群)内にある保存物件の金ケ崎神社(同町西根諏訪小路、菅原政憲宮司)は2021年度、本殿の解体・復元を中心とした整備工事に入る。1741(寛保元)年造営と伝わる本殿は解体した部材を調査・記録しながら修復を加えて復元し、貴重な建築を後世に引き継ぐ。28日にご神体を一時的に移す仮遷座祭を挙行して準備を整え、9月上旬に工期に入る予定。

 本殿の造営年は棟札に記録され、1785(天明5)年には江戸時代の旅行家・博物学者菅江真澄が同神社から見える「諏訪八景」を詠んだ和歌を奉納している。

 整備工事は本殿をはじめとする建物の老朽化を受け、3年ほどで計画が進められてきた。概要によると▽最奥の本殿(床面積16・41平方メートル)を解体、必要に応じて部材に修復を施しつつ復元▽本殿と拝殿をつなぐ幣殿(床面積17・31平方メートル)の解体、改築▽社殿東側の崖に面したフェンス一帯を生け垣、石積みにする―など各工事に取り組む。

 本殿の工事は屋根ぶきや内外装、塗装などは除いて施工。現在は板壁となっている幣殿の東西はガラス張りとし、社殿中核の本殿外観が屋外から見える構造とする。フェンスの生け垣化は伝建群の一画としての景観を考慮し、「諏訪八景」を感じられるよう再整備する。

 既に町伝建群保存条例に沿って工事の許可を受けており、文化庁と町から補助を受ける。工期は2022年2月20日までの予定。

 27日の例大祭翌日に行う仮遷座祭では、仮殿となる境内の神楽殿にご神体を移す。

 18日は現地で記念事業や設計、施工予定の関係者で現場説明会を開いた。造営記念事業の菊地清晴実行委員長は「地域の柱となっている金ケ崎神社の本殿を皆さんの力を借りて何とか解体・復元したい」とあいさつした。

 工事は伝建群の国選定20周年と重なる。菅原宮司(42)は「神社をこれからも次の世代に伝え、かつての景観も取り戻したい。氏子の皆さまをはじめ地域のご奉賛もいただきながら工事を進めたい」としている。

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