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「過失なく処分は不当」 調教師、組合に審査請求 岩手競馬禁止薬物

 県警が自然発生と結論付けた岩手競馬の禁止薬物問題で、戒告と賞金などを交付しない「賞典停止」の処分を受けた調教師4人は、処分の取り消しを求め、県競馬組合に審査請求を行った。10日付。19日に県庁で記者会見し、「過失がないのに処分されたのは不当だ」などと訴えた。

 禁止薬物問題をめぐっては、2018年7月~19年11月に競走馬通算12頭から筋肉増強剤(ボルデノン)が検出された。県警は出走後に薬物が検出された計5頭について捜査したが、敷きわらから薬物が自然発生した可能性が高いとし、容疑者不詳のまま競馬法違反で書類送検。盛岡地検は今年4月9日付で不起訴処分とした。

 同組合は5月29日、禁止薬物の影響下にある馬を出走させたとして、同組合地方競馬実施条例施行規則に基づき、三野宮通調教師(61)=水沢=、高橋純調教師(51)=同=、晴山厚司調教師(68)=盛岡=、櫻田浩樹調教師(46)=同=の4人を戒告処分。2頭出走させた高橋調教師を実効50日間、1頭出走させた残る3人を同30日間の賞典停止処分とした。

 19日の会見で、高橋調教師は「県警が自然発生と結論づけたのに、このような処分は不当だ。大きな痛手を受けてしまった」と訴えた。

 代理人の吉田瑞彦弁護士は「過失の存在が前提で、社会通念上許容されない違法な処分だ」と述べ、請求が棄却された場合、処分取消しを求めて盛岡地裁に提訴する考えも示した。

 今回の審査請求を受け、同組合の千葉義郎副管理者は「今後、行政不服審査法に基づき適切に審理手続きを進めたい」とのコメントを出した。

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