県内外

盛岡飲食店時短要請へ 県独自の追加対策調整 まん延防止見送りで

 県内の新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、政府にまん延防止等重点措置の適用を要請し、追加対象から外れた県が、盛岡市内の飲食店を対象に時短要請を出す方向で調整していることが25日、分かった。26日に対策本部員会議を開き対応を決定する見通しだ。

 関係者によると、対象となる飲食店の営業時間は午後8時までで、要請に応じた店舗には協力金を支給する方向で検討している。

 盛岡市内ではクラスター(感染者集団)が相次ぎ、25日現在の直近1週間の人口10万人当たりの新規患者数は29・7人で、ステージ4(感染爆発)の指標25人を上回っている。21日には過去最多となる31・1人を記録するなど、1日の新規患者数が高止まりの状態となっている。

 重点措置の対応について、県は夏季休業明けの学校再開や、クラスター発生によるさらなる感染拡大を懸念し、政府に23日、重点措置の適用を要請した。

 政府は25日、緊急事態宣言に北海道、宮城など8道県を追加。重点措置については高知、佐賀、長崎、宮崎の4県を対象に加えた。

 一方、適用を求めていた本県は外れ、要請していなかった高知と長崎が加わった。

 24日現在、直近1週間の人口10万人当たりの新規患者数は県全体が19・8人と全国最少。病床使用率は60・3%だった。

 新たに追加された4県を新規患者数で見ると、高知74・5人、佐賀108・5人、長崎44・0人、宮崎が78・0人と、いずれもステージ4の指標を大幅に上回っている。

 達増拓也知事は24日夜、自身のツイッターで「まん延防止等重点措置の岩手県への適用は見送られる見込みだが、県独自の緊急事態宣言の下、1週間10万人当たり新規感染者数10人未満を目標に更に対策を講じていく」と投稿した。

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