鬼死骸村知って 土産グッズ製作、販売 真柴まち協【一関】
一関市の真柴まちづくり協議会(大倉秀章会長)は、かつて地区内に存在した鬼死骸村の認知度を高めようと、村名の入った木札やマスク、ハンドタオルなどの土産グッズを製作、販売している。コースターも製作中で、同協議会は「地域内でもまだ鬼死骸村について知らない人がいる。グッズを通して『鬼死骸』の名を広め、ファンを増やしていきたい」としている。
現在販売している土産グッズは「鬼死骸」の焼き印や転写プリントが施された木札(税込み300円)、マスク(税込み700円)、ハンドタオル(税込み400円)。
木札は縦5・5センチ、横2センチ、厚さ3ミリ。根付紐(ストラップ)は25色を用意した。地元の大工熊谷清司さん(77)が材料の加工などで協力している。
マスクはポリエステル製で大人サイズ。表生地はUVカット仕様となっている。8色から選べ、「鬼死骸」のデザインも2種類ある。ハンドタオルは綿100%の黒生地で「鬼死骸」の文字色を赤と白の2種類から選べる。
グッズの販売は同協議会が取り組む「奥州街道・鬼死骸プロジェクト」の一環で、2020年度から構想。今年に入ってから準備を本格化させた。マスクとハンドタオルは6月末ごろから既に販売しており、これまでにマスクは約50枚、ハンドタオルは約130枚が売れるなど好評だという。
31日には、プロジェクトメンバー6人が真柴市民センターで準備作業を行った。木札は根付紐を通した後、鬼死骸村の由来が記された紙とともに透明な袋に入れて170枚を製作した。
大倉会長(73)は「新型コロナウイルスの影響で止まっているが、関東方面から鬼死骸ツアーについての問い合わせも数件来ていた。萩荘や厳美など各地区に残る言い伝えを結びつけてさらに大きなつながりや動きにしていきたい」と話している。