北上・西和賀

セルフ貸し出し 除菌で安心・安全 非接触型ICシステム好評 北上市内3図書館

瞬時にまとめて書籍情報を読み取ることができるセルフ貸出機

 「本を借りる際の時間が短くなり便利になった」「本の除菌ができるので安心」―。新型コロナウイルス感染症対策として北上市立図書館(中央図書館、江釣子図書館、和賀図書館)に導入された非接触型の図書ICシステムが利用者から好評だ。

 市は、貸し出し業務の簡略化が図られるセルフ貸出機、紫外線と送風により書籍の除菌やほこり除去ができるセルフ消毒機、貸し出し処理されていない資料を検知するセキュリティーゲートの運用を7月21日にスタートさせた。

 セルフ貸出機は、書籍情報が入った本のICタグを瞬時に読み取るもので、一度に10冊までまとめて処理できる。使い方も簡単で、読み取り台に借りたい本をまとめて置き、貸出券を読み取らせた上で、操作画面上で「かしだし」と借りる本の冊数をタッチし、印刷されたレシートを取れば貸し出し処理は終了。

 セルフ消毒機は約30秒間、本に紫外線を照射し、風を送ることで除菌とほこり除去ができるもので、一度に6冊をセットすることができる。操作方法は、消毒機の除菌室に本を開いて置き、スタートボタンを押すだけだ。

 セキュリティーゲートは、圧迫感のないクリアタイプで常時点灯型の最新モデル。貸し出し処理されていない資料を検知すると赤く点滅し音声案内が流れる。

 市中央図書館(同市本石町)資料係の赤澤拓也主任は「システム導入で、より安心・安全に図書館を利用できるようになった。コロナ対策として開館時間の短縮(午前10時~午後5時)や、閲覧・学習スペースの閉鎖など市民の皆さんに不便をかけているが、貸し出し期間はこれまでの2週間から4週間に延長している。一度に10点まで借りることができるので、じっくり読書を楽しんでほしい」と話している。

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