奥州・金ケ崎

生産効率アップへ 大井電気水沢製作所 来月稼働 6号棟が完成【奥州】

大井電気水沢製作所の6号棟が完成し、テープカットで祝福する石田社長(右から3人目)ら関係者

 情報通信機器製造の大井電気(本社横浜市、石田甲取締役社長)が奥州市水沢真城字中崎地内で建設工事を進めていた同社水沢製作所の6号棟が完成した。通信の高速大容量規格「5G」に対応した光伝送装置の増産などに対応するため増設した新たな工場。16日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われ、出席した社員らが完成を祝った。10月に稼働を開始する。

 6号棟は、同製作所そばの市有スポーツ施設跡地を取得して建設。3月末に起工式を行い新築工事が進められ、9月15日に引き渡された。鉄骨造り、床面積2444平方メートルで、既存の5号棟とは新設の渡り廊下で連結した。光伝送装置や無線機器、防災システムなどを製造し、半分以上が5G関係となる見通し。総事業費は約6億2000万円。

 竣工式には本社や同製作所の役員、市関係者、設計・施工業者ら約30人が出席し、神事で代表者が玉串をささげた。続くオープニングセレモニーでテープカットを行い、完成を祝った。石田社長は「新棟で生産効率を高めて業績を上げ、地域に貢献していきたい」とあいさつした。

 同社は生産部門が1967年に同市で操業を開始し、73年に現在の場所へ移転した。工場増設を受け、今後15年で新たに全国で150人を雇用する考え。

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