初日全量1等 JA平泉 今年産米検査開始
JAいわて平泉(佐藤鉱一代表理事組合長)の2021年産米検査は17日、一関市内の同JA施設などで始まった。例年より1週間早い検査開始で、初日は主力品種のひとめぼれと県フラッグシップ米「金色(こんじき)の風」、ササニシキが全量1等に格付けされた。
このうち厳美や萩荘、山目などからひとめぼれとササニシキ1500袋(1袋30キロ)が持ち込まれた厳美16号倉庫(同市萩荘字越河)では初検査式が行われ、関係者をはじめ農産物検査員や補助員ら30人が出席。代表が神前に玉串をささげて検査期間中の無事故と新米全量1等を祈願した。
あいさつで佐藤組合長は「今年は天候にも恵まれて出穂も早く、刈り取りも本格化しているが、半面では新型コロナウイルスの影響もあり厳しい状況の中での買い入れとなる。農協としても国に対して備蓄米を増やすなどの要請活動を行いながら、生産者の支援を進める」、全農いわて米穀部米穀販売課の阿部貴明課長は「新型コロナによる外食産業低迷などで米の消費が減少する中、新たな需要を確保するとともに、食味ランキング特Aを奪還していく」とそれぞれ語った。
検査では、各袋から抽出したサンプルを農産物検査員の熊谷俊男さんが水分や整粒歩合、着色粒の有無など定められた基準を満たしているか確認。検査を終えた袋には1等米を表すスタンプが次々と押された。
同日は一関糧運でも金色の風とひとめぼれ合計90・6トンの検査が行われた。
検査は今後、管内26カ所で11月まで続く予定で、同JAでは集荷目標を前年と同じ70万袋としている。