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キノコ採り遭難16人 コロナ影響の可能性 昨年・過去5年で最多 県警が注意喚起【岩手】

 県警は、県内でのキノコ採りに伴う山岳遭難発生状況をまとめた。2020年の発生件数は15件、遭難者数は16人で、ともに過去5年間で最多となった。県警は遭難が多発した背景として、新型コロナウイルスの影響により近場の山にキノコ採りに行く人が増えた可能性を指摘。今季も同様の傾向になるとみて注意を呼び掛けている。

 県警によると、昨年の山岳遭難件数は39件。このうち約4割がキノコ採りに伴う事案だった。過去の発生件数を見ると、16年は14件(遭難者15人)、17年は5件(同5人)、18年は10件(同12人)、19年は7件(同8人)。いずれも昨年の発生件数、遭難者数より少ない。県警は「昨年はコロナ禍のため、秋の行楽シーズンは遠出を自粛し、近場の山に行く人が増えたのではないか」とみている。

 昨年の遭難者は、全員が65歳以上の高齢者。遭難の原因は道迷い5人、滑落4人、クマ遭遇2人、転倒1人、疲労1人、その他1人、不明2人だった。このうち80代女性2人が死亡。うち1人は滑落、残る1人は死因不明だった。

 キノコ採りのシーズンは9月下旬~10月末といい、県警は遭難防止対策として▽家族らに行き先や帰宅予定時間を知らせる▽食料や雨具、懐中電灯、笛、携帯電話を持参する▽クマよけのための鈴、ラジオなどを携行する▽天候が悪くなりそうなときは入山を控える▽複数で入山する―などを推奨。岩持寿和地域課次長は「今年はクマの出没も多く、被害が増えることも懸念される。キノコ採りの際は準備を万全にし、体調が優れないときは入山を控えてほしい」と話している。

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