奥州・金ケ崎

地区住民送迎気軽に 「やなたっくん」出発式 自家用有償旅客運送 江刺・梁川【奥州】

「梁川TAXI~やなたっくん~」出発式でテープカットを行う菊池会長(左)ら関係者

 奥州市江刺梁川地区の自家用有償旅客運送「梁川TAXI~やなたっくん~」の出発式が1日、梁川地区センターで行われた。同地区では運行に当たって地区住民の足確保のため住民が「梁川地区内交通の会」(菊池均会長)を組織。出発式では関係者によるテープカットなどが行われ、出席者は「長寿の里」づくりに向けて新たな取り組みの有効活用を誓った。

 同地区内を運行する市営バス「梁川大岳線」の短縮、整理統合が検討され、公共交通空白地が生じることに対し、地区振興会、地区内交通の会、市で検討を重ね、自家用有償旅客運送を導入を決定。導入に当たって任意団体の地区内交通の会が主体となる。公共交通空白地有償運送で任意団体が主体となるのは、同市江刺の稲瀬地区に次いで県内2番目。

 出発式には関係者ら約30人が出席。初めに菊池会長があいさつに立ち、「有効に活用していくことがわれわれの任務、役割。長寿の里をつくれたらいいなとさらに協議を重ねている」と語るとともに関係者に感謝した。

 7人乗り乗用車と任意保険を無償提供したトヨタカローラ南岩手の高橋俊雄社長をはじめ、小沢昌記市長、中西秀俊市議が来賓として祝辞。菊池会長と来賓がテープカットを行った後、第1便が拍手で見送られて同センター前を出発した。

 今回の事業開始に当たって名称、愛称、ロゴマークを地区内で公募。「梁川TAXI~やなたっくん」と赤い自動車のロゴを応募した辻村博夫さんの作品が採用され、式の席上菊池会長から表彰状と記念品が贈られた。

 菊池会長は「病院送迎に限らない利用により、利用率を上げることが当面の課題。地元の高齢者には『自分のために送り迎えしてもらうのは申し訳ない』という意識もあると聞く。気軽に使ってもらえるように積極的に声を掛けていきたい」と話している。

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