奥州・金ケ崎

後藤新平の生涯描く 来年3月市民劇 奥州市文化振興財団

来年3月に奥州市民劇「新平さんの大風呂敷」。公演に向け意気込む菅原理事長(中央)、プロデューサーの高橋さん(右から4人目)ら関係者

 奥州市文化振興財団(菅原義子理事長)は、郷土の先人顕彰第4弾として奥州市民劇「新平さんの大風呂敷」を2022年3月12、13の両日、同市水沢佐倉河の市文化会館(Zホール)大ホールで上演する。作品は高橋瑛子さん=同市水沢=を総合プロデューサー、脚本・演出・演技指導を渡部明さん=同=とし、後藤新平の生涯を描く。制作発表が今月10日に同会館で開かれ、高橋さんは「後藤新平は郷土の先人ばかりでなく日本の先人であり、世界の偉人。この公演を通じて改めて功績をたたえ、広めたい」と抱負を語った。

 市民劇は12年3月に開館20周年として、1797(寛政9)年の寛政の一揆を描いた「ひびけ木貝(ほらがい)よ!」を上演。2014年に「ヤロコの詩(うだ)―織田秀雄と児童(わらしゃど)たち―」、15年に「大地の侍 吉川鉄之助物語―姉妹都市北海道長沼開拓の祖―」が開催され、市民が演劇を通じて郷土の先人たちの生きざまを描いてきた。

 第4弾は、日清戦争帰還兵の検疫事業、関東大震災復興など、コロナ禍、災害のたびに100年先を見据えた国づくりが注目される後藤の生涯を描く。同財団が主催し、後藤新平記念館、後藤新平顕彰会が協力する。

 主要キャストら40人ほどが集まった制作発表で、菅原理事長は「市民みんなで演じ、功績を再認識することで今を生きる私たちの活力としたい」と語った。

 高橋さんと渡部さんが講演内容を説明。渡部さんは「後藤新平は安心して暮らせる日本をつくるため力を尽くした。これを脚本に込め、演出する」とし、2幕18話で2時間40分ほどの作品となるとして「数々のエピソード、時代や土地をつなぐため講釈師に進行してもらう」との考えを語った。

 見どころについては、(1)日清戦争帰還兵の検疫事業(2)関東大震災からの復興とロシア外交(3)晩年斎藤實に電力国営化、保険国営化、酒税国営化を託した―というエピソードが柱になるとしている。

 後藤役は年代を区切って、「少年―青年役」を岩渕龍巳さん(32)=同=、「中年―晩年役」を星鴉宮さん(73)=花巻市東和町=、「最晩年役」を髙橋力さん(72)=奥州市水沢=が演じる。

 岩渕さんは「優秀で火が出るほど勉強した人だったと思う。人間としての新平がイメージできるような芝居をしたい」、星鴉さんは「テーマも壮大なら人物も壮大で、役者としてやりがいを感じる。自分と正反対の人物で客観的に見られるだけに、観客から納得されるような演じ方を目指す」、髙橋さんは「私の人生の後半は後藤新平一色。役を頂き幸せに思う。子供たちに日本の将来を期待する雰囲気を出したい」と語っている。

 同財団では、120人を目標としてスタッフ、キャストを今月31日まで募集中。今後のスケジュールは、11月14日に同会館で結団式、20日から稽古を開始し、その後は土日・祝日に同会館中ホールで稽古する考え。参加の申し込みや問い合わせは、同会館=電話0197(22)6622、ファクス0197(22)6614=へ。

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