北上・西和賀

桜絵馬と一枚を 北上JC・展勝地開園100周年代替事業 フォトコン、31日まで募集

市民らの願い事が記された桜形の絵馬。これをバックに撮影した記念写真を募集している=北上市立花、展勝地レストハウス

 北上青年会議所(JC、本間大樹理事長)は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、31日に予定していた北上市の展勝地開園100周年記念事業「Blossoms Festival」を中止する。代替措置として北上に関する写真、俳句などを募集し、食や芸能など北上の魅力を内外に発信する特設サイト開設を予定。市民らに願い事を書いてもらった桜形の絵馬をバックに記念写真を撮影するフォトコンテストを実施している。

 北上JCは2019年から、市民参画の地域活性化事業「WAKE UP HEROES」で展勝地開園100周年記念事業の構想づくりに着手。多様なアイデアを出し合い、20年に大枠を決定。最終の21年はJC会員、一般の約70人が参加しメイン事業、ステージ、食、広報の4チームで本番に向け準備を進めたが、8月中旬に県独自の緊急事態宣言が出され準備活動も制限を余儀なくされた。

 延期は負担が大きく、感染状況も不透明なことからやむなく中止を決定。一方で3年間の集大成として何かを残そうと、各チームで代替企画を実践する。

 9月25、26の両日には、同市の江釣子ショッピングセンターパルで買い物客に呼び掛け、展勝地をイメージした桜形の絵馬に願い事を書いてもらった。「いい出逢(あ)いがありますように」「早くコロナが収まって」「北上市がますます元気に」「合格できますように」などの願いを記した500枚が寄せられ、10月から展勝地レストハウスに掲示している。

 写真、絵画・イラスト、俳句の3部門で北上の魅力を伝えるアートコンテストを実施。9月末で締め切り、合わせて119点が寄せられた。

 現在は北上の特産物を扱う生産者、飲食店などを紹介するPR動画を作製し、同じく北上の民俗芸能団体やバンド、ダンス、中学校の吹奏楽部が出演する動画も撮影。北上の食や芸能を市内外に広く発信する。動画は動画投稿サイト「ユーチューブ」の専用チャンネルで後日配信。アートコンテストは北上JCの特設ホームページで紹介する。

 これらの事業を担当する都鳥拓也副理事長は「中止は残念だが、代わりに何かを残したかった。絵馬に書いた方、作品を寄せた方、撮影に協力してくれた方々みんながつながり、展勝地の関係人口を増やし、記憶をつないで次の100年に向けた一歩としたい」と話している。

 フォトコンテストは31日まで募集。展勝地レストハウス前の桜の絵馬飾りを背景とした写真で、応募作品は専用のインスタグラムで公開し「いいね」の数で各賞を選考する。絵馬を書いたかどうかは関係なく応募できる。

 キャッチコピーは「展勝地開園100周年を祝い、あなたにとっての“願いと思い出の一枚”を撮影しましょう」。最優秀賞、優秀賞、特別賞には賞品を用意する。

 都鳥副理事長は「ぜひ展勝地に足を運び、絵馬飾りを撮影して、展勝地に関心を持ってほしい」と呼び掛けている。

 応募はインスタグラム=@blossomsfestival1031=へダイレクトメッセージ、または専用メールアドレス=wakeupheroes2021@gmail.com=へ写真と一言を添えて応募する。問い合わせは都鳥副理事長=090(8593)0597=まで。

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