奥州・金ケ崎

愛知向け40トン発送 100周年 今年産・江刺金札米【奥州】

100周年の江刺金札米の発送を祝ってテープカットする小川組合長ら関係者

 JA江刺(小川節男組合長)の2021年産江刺金札米出発式は13日、奥州市江刺岩谷堂のJA江刺中央精米センターで行われ、100周年の新米が全国の消費者に向けて発送された。小川組合長は「立派なおいしい金札米を生産してもらった。厳しい状況もあるが、販売に努力したい」と決意を語った。

 同JAのブランド米江刺金札米は1921年、江刺地域で陸羽132号の栽培にいち早く取り組んだことに始まり、今年が100周年の記念の年。

 出発式には関係者約40人が出席。小川組合長が新型コロナウイルスの影響やコメの消費減少など厳しい情勢下ながら販売に向けた決意を込めてあいさつ。髙橋浩進県南広域振興局副局長ら来賓が祝辞を述べた。

 小川組合長、高橋貞信同JA稲作部会長、来賓らがテープカット、ドライバーへの花束贈呈を行い、万歳三唱で新米を積み込んだトラックを送り出した。同JAによると、同日は愛知県に向けた出荷で計40トンが発送されたという。

 同JAの今年の集荷目標は1万1760トン。小川組合長は「作況は『やや良』となり、出来秋を迎えた。ただコメの消費は毎年減少し、コロナの影響でさらに落ち込んでいる。JAとしても生産者の思いに応えたいと2年連続で支援策を打ち出している」とし、「少しでも販売数量が向上するよう努力したい」と抱負を語っている。

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