“こもって”遊んで楽しんで 弥栄まちづくり協 市民センターにキッズルーム【一関】
一関市の弥栄地区まちづくり協議会(髙橋東喜会長)は16日、幼児らに多彩な遊びを提供するキッズルーム「こもりんらんど」を弥栄市民センターにオープンさせた。迷路やエアートランポリンなどが楽しめ、子育て世代の地域住民らに憩いの場として活用してもらう。
同協議会は2020年度に同センターの指定管理者となったことを受け、地域住民が利用しやすい市民センターを目指し、昨年末から同センターの利活用について協議。雨や雪の日でも子供たちが遊べる空間を創出しようとキッズルーム開設を決めた。
子育てに励む20~40代の地域住民が中心となり、普段の空いた時間を利用して同センターに通い、持ち寄った段ボールで迷路をつくるなどし、準備を進めてきた。
同センター2階の一室(約150平方メートル)には、0歳~小学校低学年を対象に段ボールでつくった「めいろ」をはじめ、エアートランポリンやボールプールで遊べる「とらんぽりん」、ホワイトボードに自由に落書きできる「おえかき」、ブロック遊びなどが楽しめる「おままごと」の各コーナーを設置した。
キッズルームは地域の催し「いやさか祭り」の開幕に合わせオープン。祭り初日に利用開始を祝う地元の子供たちによるテープカットが行われた。早速迷路で遊んだ弥栄幼稚園年長の菅原恵二朗ちゃん(6)は「ちょっと怖かったけれど、楽しかった」と笑顔を見せた。
キッズルームの開設準備に協力し、こもりんらんどと命名した熊谷飛鳥さん(38)は「子供を見守る『子守り』、弥栄で行われている養蚕学習にちなみ、蚕の繭『籠もり』、良い意味で室内に『こもって』ほしいとの三つの意味を込めた。いろんなところから子供たちが来てくれて、ママたちも知り合って交流できる場になってほしい」と願っていた。
キッズルームは年末年始を除き年中無休で利用でき、利用時間は午前10時~午後4時。同協議会では「キッズルームには常駐のスタッフを置かないので、利用する場合は保護者同伴で、保護者監督の下、安全に責任を持って利用してほしい」としている。