一関・平泉

里親制度に理解を 22日までコーナー開設 一関保健センター

一関保健センター玄関ホールに期間限定で開設されている里親制度紹介コーナー

 さまざまな事情により家庭で生活を送ることができない子供の養育を支援する「里親制度」について紹介するコーナーが、一関市山目の一関保健センターに設けられている。22日まで。

 厚生労働省が位置付ける里親月間(10月)関連行事として、里親制度について多くの人に理解を深めてもらおうと一関児童相談所が企画。同センター玄関ホールには制度の概要や県内の現状、里親の種類などの資料が関連するパンフレットと一緒に展示されている。

 県内で2020年10月現在、保護者の死亡や病気、虐待などの理由で家庭で生活できない要保護児童(0~18歳)は約400人。このうち約300人は乳児院や児童養護施設で集団生活、残る約100人が里親の家庭で暮らしている。

 里親の種類には子供が18歳になるまで育てる一般的な「養育里親」のほか、養子縁組により養い親となることを希望する「養子縁組里親」、養育経験のある人が専門的な研修を経た上で特に支援が必要な子供を養育する「専門里親」、実親が養育できない場合に祖父母などの親族が養育する「親族里親」などがある。

 里親となるために必要な研修や申請の流れも紹介。同相談所の平中清人次長は「県内の乳児院や児童養護施設は盛岡が中心で、県南は一関に一つしかない。家庭で生活できない子供が住み慣れた地域から離れずに済むようにするためにも、多くの人に里親制度を知ってほしい」と語る。問い合わせは同相談所=0191(21)0560=へ。

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