一関・平泉

プロの演奏にうっとり ピアニスト小井土さん 南小でリサイタル【一関】

南小児童の前で演奏を披露する小井土さん(中央)

 国内外で活躍する釜石市出身のピアニスト小井土文哉さん(25)によるピアノ・リサイタルは22日、一関市南町の南小学校(佐藤伸哉校長、児童372人)で開かれ、全校児童がプロの優雅な生演奏に耳を傾けた。

 小井土さんは盛岡一高在学時、第67回全日本学生音楽コンクール東京大会のピアノ部門高校の部で優勝したほか、2019年に英国で行われた第15回ヘイスティングス国際ピアノコンチェルトコンペティションで第1位を獲得するなど数々の国際ピアノコンクールで入賞した経歴を持つ。

 リサイタルは、世界的に活躍している優れた音楽家による生の演奏を子供たちに肌で感じてもらおうと、文化庁の芸術家派遣事業を活用して企画。新型コロナウイルスの感染防止策として2回に分けて行われた。

 このうち1~3年生173人が鑑賞した1回目では、小井土さんがショパン作曲のエチュード「エオリアンハープ」やベートーベン作曲のピアノソナタ第31番など3曲を披露。体を揺らしながら流れるように鍵盤をたたき、児童は美しい音色に聴き入っていた。

 久保穂波さん(3年)は「今まで聴いてきたピアノ音楽の中で一番きれいだった」と感心し、佐藤蓮太さん(同)は「きれいな音でもう一度聴きたい」と堪能した様子だった。

 小井土さんは同日、舞川小でも同様のリサイタルを行った。

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