北上・西和賀

新校舎建設着工 来年11月完成へ安全祈願 東部地区統合小【北上】

北上市の東部地区統合小学校新校舎の完成予想図。2023年4月に開校する

 北上市の東部地区統合小学校新校舎の建設工事の安全祈願祭は26日、同市立花の現地で行われた。2022年11月の完成、23年4月の開校に向け本格的な工事に入る。

 北上川東側の立花、黒岩、照岡、口内の4校が統合する小学校の新校舎は、県道一関北上線沿いに建設される。普通教室や特別教室、昇降口、多目的ホールなどが入る教育棟は木造2階建て(延べ床面積1974・80平方メートル)、職員室や保健室、会議室などの管理棟は木造平屋建て(延べ床面積772・19平方メートル)。建築、設備関係を合わせた事業費は13億5780万円。建築は千田工業(同市九年橋)・斎藤工務所(同市鬼柳町)特定共同企業体が担う。

 市教委と設計を担う加藤設計(同市北鬼柳)によると、昇降口から入ると吹き抜けの広い空間となり、構造材には主に県産カラマツを使用。木の香りがする校舎になる見込み。できるだけ子供たちが自由に活動し、非常時も避難しやすいよう工夫するという。

 安全祈願祭には市、市教委、施工業者、地元などの関係者30人ほどが出席。髙橋敏彦市長、施工業者の代表らがくわ入れして玉串をささげ、無事施工を祈願した。

 髙橋市長は「小学校統合は10年来の課題と捉え、4地区の皆さん、保護者に大いに議論いただいた。工事関係者には地域の思い、これまで関わっていただいた皆さんの思いを胸に、安全で素晴らしい校舎を造ってほしい」とあいさつした。

 今後、本格的に地盤改良や基礎工事が行われ、教育棟は22年4月ごろ、管理棟は7月ごろから手掛け、ともに11月完成の見込み。

 このほか屋内運動場、プール施設、外構(駐車場、校庭、遊具広場など)は、現在設計が進められている。22年6月に着工、開校直前の23年3月の完成が見込まれる。

 校名については東部地区小学校統合推進委員会の検討を受け、市教委は年内に決める方針。

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