一関・平泉

厳美渓 幻想の世界へ プロジェクションマッピング内覧会【一関】

厳美渓を幻想的に彩ったプロジェクションマッピング

 プロジェクションマッピングと光のアート「厳美に灯(とも)る奥の光」(世界遺産平泉・一関DMO主催)が30日から一関市厳美町の名勝天然記念物・厳美渓で開催されるのを前に、報道機関向けの内覧会が28日、現地で開かれた。900年前の浄土思想をテーマに、厳美渓の岩肌や紅葉した木々が幻想的な光と音で彩られた。

 観光庁の2021年度「既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業」補助金を活用し、厳美渓を一関の観光資源として保全、活用していこうと企画。プロジェクションマッピング協会(東京都)が渓畔を彩るプロジェクションマッピングとライトアップを手掛けた。観覧は事前予約制で、11月までの開催日4日間の定員1000人は既に満席となっている。

 内覧会では、イベント当日に行われる内容が実演された。無料貸し出しのランタンを手にサハラガラスパーク駐車場を発着するナイトウオークコースは、青色に彩られた「幽玄への架け橋」や場所ごとに違う音が流れる「千の光と音」、ハスの花の光るオブジェが点在する「いにしえの光」など七つのスポットで表現。このうち、クライマックスとなるプロジェクションマッピング「金色の光『平和な世への想い』」では、ゆったりとした音楽とともに奥州藤原氏が目指した平和への思いが岩肌に映し出されている。

 会場で撮影した写真にハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿すると、切り餅のつかみ取りに参加できる特典も用意されている。

 同DMOは「本事業を通じ、厳美渓の夜の魅力を体感していただくのと同時に公園の利活用の第一歩として皆さまと一緒に考えていきたい」としている。

 29日は地元住民向けの内覧会が開かれ、28、29日の状況次第では予約枠を増やしての対応を検討しているという。

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