100周年で市章オブジェ ロイテ市の世界的企業 プランゼーが寄贈【奥州】
奥州市とオーストリアのロイテ・ブライテンヴァング市との姉妹都市締結のきっかけとなったプランゼー(本社オーストリア)は2021年、100周年を迎えた。奥州市は「お祝いメッセージ」を贈り、祝意を表した。29日、プランゼージャパンの西田勲社長ら同社関係者が市役所を訪問。市は記念品として南部鉄瓶を贈り、同社は奥州市の市章をモチーフとしたオブジェを返礼として贈られ、互いのさらなる発展を祈った。
プランゼーは1921年ロイテ市に設立され、電球用モリブデン、タングステンワイヤなどを生産。欧州、北米、アジアに拠点を持つグローバル企業。奥州市には1989年、旧江刺市の江刺中核工業団地内に岩手工場を設けた。この縁で市民交流が深まったことをきっかけに姉妹都市協定が締結された。
同日はプランゼージャパンの西田社長、キース・アレン岩手工場長、来年1月に岩手工場長となる小林千恵さん、小野寺光製造部長が訪れた。
応対した小沢昌記市長は西田社長に南部鉄瓶(広口丸形桜1・5リットル)を手渡した。「100周年のメッセージをとのお声掛けをいただいたのはありがたいこと」とし、「先端技術を支えている企業であり、ますます発展することを祈る」と語った。
西田社長は「メッセージ動画は好評だった。岩手工場も30年を超え、新しい建屋も新築した。今後もオートメーションによる効率の良い製造を進める」と話し、オブジェを寄贈。オブジェはパイン材で市章をモチーフにした物で、銀と加速器の素材ともなるニオブによる25ユーロの記念硬貨が8枚はめ込まれている。