北上・西和賀

一音一音磨き掛け 北上フィル 7日に定演

本番に向け熱のこもった練習を繰り返す北上フィルの団員ら

 北上市を拠点に活動する北上フィルハーモニー管弦楽団(小野寺典夫団長)の第26回定期演奏会(岩手日日新聞社など後援)は、7日午後2時から同市さくら通りの市文化交流センターさくらホールで開かれる。団員らは「聴きに来て良かったと思われる演奏を披露したい」と、本番に向けて熱のこもった練習を続けている。

 全国のアマチュアオーケストラ活動を応援するトヨタコミュニティコンサートとして開催。新型コロナウイルスの影響で中止した昨年の定期演奏会で予定していたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番と交響曲第6番「悲愴」を演奏する。

 指揮は、バレエやオペラなど数多くの公演を指揮している宮里英樹さん。ピアノは、盛岡市出身で国内外のオーケストラと共演し好評を博している若手ピアニスト佐藤彦大さん。コンサートマスターを仙台フィルハーモニー管弦楽団首席第2バイオリン奏者の山本高史さんが務める。

 10月30日には佐藤さんらを交えたピアノ協奏曲の練習が同ホールで行われ、音に磨きを掛けた。通し演奏の後、数小節ずつ返しを入れ、宮里さんが「みんなで音でコミュニケーションを取るように」「イントネーションをはっきり」「もう少しやわらかく」などと細部まで指示を出し、団員らは一音一音確かめるように演奏し完成度を高めていった。

 小野寺団長は「最近注目されているダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包括)という言葉にのっとった企画で、どのような結果を生むか楽しみ。演奏者とお客さまみんなでつくる演奏会にしたいので、多くの方に来場してほしい」と話している。

 入場は無料だが整理券が必要。入場整理券は同ホールのほか、江釣子ショッピングセンターパル(同市)、音楽の森ヴァース(奥州市)で扱っている。

バレエ連想する華やかさ随所に
ピアニスト 佐藤彦大さん
▲盛岡市出身のピアニスト佐藤彦大さん

 私は(チャイコフスキー記念国立)モスクワ音楽院に留学していたこともあり思い入れの強い曲。バレエ音楽で有名なチャイコフスキーだが、この曲の中にも軽やかな足のステップや手の動きを連想させるようなバレエの華やかさが随所にあり、それが聴きどころの一つ。

 コロナ禍の2年だったが、東京音楽大や桐朋学園大などで学生に教えていたこともあり何とか生活できていた。ただ、演奏家と指導者のどっちが本当の自分なんだろうとすごく悩んだ時期もあった。昨年夏に久しぶりの演奏会があったが、生まれたての子鹿のような心情でステージに立ったのが印象に残っている。

 今回の演奏会も緊張する半面、1年間多く練習できた利点もあって、私自身楽しみにしている。

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