一関・平泉

帰省気分を味わって 「一関ふるさと便」出発式

一関ふるさと便の箱を手渡しでトラックに積み込む関係者

 一関地方の農産物などを詰め合わせて配送する「一関ふるさと便・冬の便」(実行委主催)の出発式は4日、一関市中里のJAいわて平泉一関営農経済センターで行われ、関係者が新米やリンゴ、牛肉、野菜などをトラックに積み込み、購入者の元へ無事届くよう願った。

 式には関係者約20人が参加。実行委会長の佐藤善仁市長に代わり、市農林部の小崎龍一部長が「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で帰省を自粛している人がまだいると思う。ふるさと便を届けることで一関に帰省した気分を味わってもらいたい。多くの方に冬の便を届けたい」とあいさつ。実行委副会長の佐藤鉱一同JA代表理事組合長は「今年は総じて天候に恵まれ、生産者の努力のかいもあり良い品質の物ができた。管内農産物のブランド化の維持と発展のため、関係機関と連携して取り組みを充実させたい」と期待を込めた。

 テープカットと乾杯に続き、新米や野菜などを詰めた箱がトラックに積み込まれ、交通安全を願ってドライバーに花束を贈り、トラックが出発した。

 特産品の「曲りねぎ」を生産する同JAねぎ部会の齋藤文秀部会長は「病害虫の被害などで生育が心配されたが、天候に恵まれて良いネギが生産できた。鍋料理に合うので味わってほしい」とアピールしていた。

 一関ふるさと便は市内の農産物と特産品をPRし、生産者の生産意欲と所得の向上につなげるため毎年夏と冬に実施しており、今年で35年目。2020年の冬の便は670件超を発送し、今回はそれ以上を目標に掲げる。

 3300~6300円(送料、消費税込み)の13コースを用意。「金色(こんじき)の風」や漬物、凍(し)み豆腐、手作りみそ、ブルーベリージャム、煎餅、りんごジュースなどを詰めたスペシャルセットをはじめ、リンゴ(サンふじ20玉)、曲りねぎ(4キロ)とサトイモ(2キロ)のセット、いわて南牛の肩・ももスライス(500グラム)などがある。

 申し込みは12月2日まで同JA各支店や郵便振替で受け付ける。問い合わせは同JA一関営農経済センター内の実行委事務局=0191(23)5100=へ。

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