花巻

ブランド羊肉目指す 太田・寺沢さん 飼育頭数増やす 休耕田や耕作放棄地活用【花巻】

寺沢さんの羊舎に運び込まれる61頭のヒツジ

 花巻市太田地内で牧羊に取り組む寺沢義秋さん(70)が地区内に建設した羊舎にこのたび、北海道から購入したヒツジ61頭が搬入された。飼育頭数はこれで約90頭となり、飼育頭数100頭の目標達成も間近。寺沢さんは今後、多様な餌を試しながらブランド肉の確立を目指す。

 寺沢さんは、自宅の休耕田や地区内耕作放棄地を活用して複数の牧場を設営。「ヒツジを育てるための拠点が欲しい」と、2021年から育苗センターとして利用されていた施設を改築して、ビニールハウスを羊舎として活用している。

 これまで英国原産のサフォーク種約30頭を飼育していたが、寺沢さんの取り組みを支援する県立大の山本健教授の協力を得て北海道から1歳未満の雌60頭と3歳の雄1頭を購入。品種はさまざまで、10月30日に大型トラックで羊舎に運び込まれた。

 頭数が一気に増えたため、今後は山本教授の次男で金ケ崎町の山本亮也さん(25)らが寺沢さんの作業を手伝うという。

 牧場、羊舎の拡大、牧草の確保など課題も多い。牧草ロールも寺沢さんが自ら作っており、「これまで1個25キロの牧草ロール400個で足りたが、これからは700個は必要になってくる。地区内の休耕田を利用して牧場を広げ、春には毛刈りもしないといけない」と語る。

 最大の目標はブランド肉の確立だ。寺沢さんは「グループに分けてワカメの茎など違う餌を与えて肉の品質を試す。やることはまだたくさんある」と青写真を描く。

 ヒツジは飼育オーナー制を設けており、寺沢さんはオーナー希望者を募っている。規約、申し込みなどについては、寺沢さん=080(4154)6731=へ。

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