一関・平泉

来月4日開通 東北道平泉スマートIC 観光、産業振興期す

12月4日に開通する平泉スマートICの出入り口付近

 平泉町とNEXCO東日本北上管理事務所が整備を進めている東北道平泉スマートインターチェンジ(IC)は、12月4日午後3時に開通する。町中心部に位置し、観光振興や物流の効率化による産業活性化、地域住民の高速利用による利便性向上が期待される。

 同スマートICは一関ICから北4・4キロ、平泉前沢ICから南7・1キロに位置。本線直結型のETC(自動料金収受システム)専用ICで、24時間運用。県南地方では奥州(奥州市胆沢)に続き2カ所目となる。

 町が拡幅整備した町道祇園線のラウンドアバウト(環状交差点)と同スマートIC出入り口がつながっており、東北道には環状交差点から進入。途中一時停止して開閉バーを通過し、上下線に進行する。

 同スマートICから普通車の主な料金は、盛岡南ICまで2340円、仙台宮城ICまで2660円。

 同スマートIC開通により、世界遺産に登録された「平泉の文化遺産」構成資産の中尊寺と毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山などの観光地へのアクセスが向上するほか、物流企業が立地する高田前工業団地への距離短縮による物流効率化に期待が寄せられている。

 町では同スマートIC出入り口西側に約1100台の大型駐車場を整備。開通日と同時の利用開始を目指す。

 青木幸保町長は「開通により観光振興、産業振興が図られるほか、現段階で見通しが立っていないが周辺への商業施設や企業の誘致も目指したい。駐車場についても春の藤原まつりなどでの観光客の利用や、イベント会場として活用を見込んでいる」と期待を込める。

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