一関・平泉

方言交え親しみやすく 一関地方の民話語り部が披露

旧沼田家武家住宅で2年ぶりに開かれた語り部の会

 いわいの里ガイドの会(船生律子会長)による語り部の会は7日、一関市田村町の旧沼田家武家住宅で開かれ、9人の語り部が一関地方の民話を方言を交えた親しみある口調で披露し、来場者を楽しませた。

 船生会長が「新型コロナウイルスの影響で昨年から文化センターを会場としていたが、感染者数が減ってきたことから2年ぶりに活動拠点で開くことにした」とあいさつ。語り部チームリーダーの千葉セツ子さんによる「若水」「はんごろし」をはじめ、全員で合わせて17話を披露した。

 このうち村上勝恵さんによる「お彼岸」は、仲の悪い嫁としゅうとめに誤って彼岸の日程を教えた僧侶が、言い訳として日程が重なっていた日を特別な日としたのが「彼岸の中日」になったというもの。村上さんの演ずる嫁としゅうとめのやりとりに、来場者の間にも笑みがこぼれていた。

 語り部の会では新型コロナ感染予防のため、同住宅の出入り口や窓を開放して密を防いだほか、大きな座布団を敷くことで来場者が間隔を空けて座る工夫も凝らした。

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