国際品評会で頂点 千葉さん(千厩)出展ニシキゴイ【一関】
新潟県で11月に開かれた第57回国際錦鯉(にしきごい)品評会で、一関市千厩町千厩字町浦の千葉克知さん(71)が出展した紅白品種のニシキゴイが全17品種の30部(体長約30センチ)の総合優勝(鱗王賞)に輝いた。近年は外国からの出展もありライバルが増加傾向にある中、千葉さんは初の国際チャンピオンとなり、「やれる間は出品を続けたいし、また別の部門で優勝できれば」と今後に意欲を見せている。
千葉さんは長年趣味でコイを飼育してきた。20年以上前、ニシキゴイの品評会を偶然見たことで興味を引かれ、出展を目指して本格的に育てるようになった。現在は約10種類、25匹を自宅敷地内で飼育。同品評会には17回ほど出展している。
今年の品評会には国内外から1006匹の出展があり、紅白、大正三色、昭和三色など17品種ごとに、大きさ15センチから85センチまで5センチ刻みの15区分に85センチ以上を加えた全16部門で審査が行われた。千葉さんはべっ甲の25部に1匹、紅白の30部に1匹を出展。紅白の30部の審査で体形や艶の有無、模様の状態などが最も優れているとして1位に選ばれた。その後、全ての品種の30部上位を集めて審査が行われ千葉さんのコイが頂点に輝いた。
千葉さんは今回の結果を「乳白や紅などの色がはっきり出ており、体形も良く、全体的にバランスが良かったことが評価されたのでは」と分析する。飼育では水づくりや餌などにこだわり、特に水づくりでは月1回の浄化槽の掃除を欠かさないといい、「コイは自分の子供のようだ」と話している。