奥州・金ケ崎

代表遺作展と併催 会員の新作など紹介 ら・ふれえど【奥州】

ら・ふれえどの作品展と併催している遠藤守夫さんの遺作展

 奥州市の美術創作集団ら・ふれえどの第84回作品展は、同市水沢佐倉河字東広町のめんこい美術館で開かれている。7月に78歳で亡くなった同団体代表の遠藤守夫さん(同市江刺愛宕)の遺作展をはじめ、会員の新作、近作を紹介している。16日まで。

 同団体は1974年に結成し、近年は年1回の作品展を軸に活動。今回の作品展は当初秋の予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期が続き、ようやく開催にこぎ着けた。遠藤さんのほか、市内の50~70代の会員9人、賛助出品者3人の作品を並べている。

 遠藤さんは同市水沢出身で、中学、高校などの教諭を務めながら彫刻を中心に創作し、岩手芸術祭賞をはじめ多くの入賞歴がある。同団体には2004年に入会。遺作展では彫刻をはじめ、現存しない作品の写真、デッサンなど16点を公開している。

 会員の作品は、油彩画や版画、陶芸など39点を集めた。

 同団体事務局の那須川重廣さん(68)は、遠藤さんの活動を振り返り、「制作に真摯(しんし)に向き合い、妥協しない姿勢をすごいと思っていた。実績もあって、会員の学び合いのためにも大切な方だった。これからは展示場ががらんとしてしまう」と惜しんだ。団体の現状について「何とか頑張っているが、高齢化が進んでいる。新しい人、若い人にも入会してほしい」と話していた。

 入場無料で、時間は午前9時~午後5時(最終日は3時)。同館は火曜休館。

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