奥州・金ケ崎

胆沢ダム 役割理解 61人現地で研修 岩手大生【奥州】

胆沢ダム監査廊を見学する岩手大の学生

 岩手大理工学部システム創成工学科社会基盤・環境コース3年の学生が11日、奥州市胆沢若柳の胆沢ダムで現地研修を行った。学生は北上川ダム統合管理事務所職員の案内でダム堤体内部や操作室などを見学し、洪水調節や発電、生活用水として活用されているダムの役割や構造などに理解を深めた。

 学生たちは新型コロナウイルスの影響もあって施設に足を運んでの研修がこれまでなく、同日は61人が参加した。

 同事務所の齋藤清見副所長らが案内し、胆沢ダム管理支所前で洪水調節、かんがい用水、上水道用水、発電といった多目的ダムとして建設されたことなどを紹介。学生は八つのグループに分かれ、ダム堤体内の監査廊、ダム天端、操作室、展示室で研修を積んだ。

 監査廊では、主ゲート、副ゲートでの管理の様子、堤体内部の浸透水量の計測状況などについて説明があり、学生たちは巨大な施設の安全確保に向けた管理について興味深く聞き入っていた。

 参加した掛田遥斗さん(21)=北海道出身=は「建設関係の会社を希望している。今まで身近に見ることがなかったので、初めて見たダムの大きさに驚いた。コロナ禍で今までなかったので、足を運んで施設を見るのは貴重な機会だと思う」と話していた。

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