友好都市の文化理解 出前講座で大迫中生徒 国際交流協【花巻】
花巻国際交流協会(佐々木史昭理事長)による出前講座は14日、花巻市大迫町の大迫中学校(菅原俊博校長、生徒67人)で開かれた。1~3年生が同協会職員から同市と国際姉妹都市・友好都市の提携をしている国々や海外生活の魅力などを学び、グローバルな視点を養った。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、同協会による海外への派遣事業が2年連続で中止となる中、海外文化などに興味関心を持ってもらおうと初めて企画された。全校生徒が受講し、同協会の佐々木李紗さん、多田千華さんが教壇に立った。
佐々木さんは同市の国際友好都市であるオーストリア・ベルンドルフ市について解説した。
ベルンドルフ市は1965年に旧大迫町と提携し、2015年に50周年を迎えた。これまでのべルンドルフ市への派遣事業の様子をスライドで示し、市内には「大迫広場」と名が付いた広場があることも紹介した。旧大迫町内で撮影された提携記念式典の写真には町民が式場に詰め掛ける様子が収められており、「多くの町民が関心を持っており、ベルンドルフ市を歓迎していた」と語った。
多田さんは青年海外協力隊として、インドネシアに派遣された体験記を伝えた。講座終了後には生徒たちからは「英語を上達するにはどうしたらいいのか」「これからも国際友好都市と交流するために必要なことは」などの質問が寄せられていた。
瀬川珠生さん(1年)は「英語をもっとしゃべることができるようになって、海外出身者を助ける人になるのが目標。派遣事業が復活したら自分も応募してみたい」と夢を膨らませていた。