北上・西和賀

1年の集大成堂々と 築舘大乗神楽発表会 二子小児童も演舞【北上】

発表会で息の合った演舞を見せる二子小の6年生

 北上市二子町の築舘大乗神楽保存会は12日、同町の築舘公民館で舞納めを兼ねた神楽発表会を開き、子供や会員が1年間の集大成としての舞を披露した。

 同会は例年20~30ほどの公演をこなしているが、2021年は新型コロナウイルスの影響で「北上・みちのく芸能まつり」や地元の「いものこまつり」、火防祭など発表の場が相次いで中止となった。

 例年、舞納めは保存会内部で行ってきたが、今年は数少ない地元住民への発表の場とし、幼児や小学生の少年団員8人、はやし手を含む約20人が出演した。

 地元住民を中心に約20人が見守る中、会員は笛や太鼓、鉦(かね)に合わせて御神楽や権現舞、荒神などの演目を披露した。

 このうち、二子小6年生の3人は本来、9月の「子どもみちのく芸能まつり」で披露する予定だった「七五三切(しめきり)」を演じ、力強く息の合った舞を繰り広げた。

 佐藤和斗君は「練習してきた成果を出すことができて、本当に良かった」とほっとした表情。齋藤光鳳君は「公演の機会がなかったので、できてうれしい。拍手をもらえて良かった」と笑みを浮かべ、藤巻一姫さんも「全体的に練習通りできた」と手応えを語っていた。

 藤巻勝八庭元は「公演の機会がなかなかない中、子供たちも含めみんなよくやってくれた。今後は会員でもっと演目を覚え、子供たちも増やしていきたい」と話していた。

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