北上・西和賀

世界知る男 北上で講演 秋田さん(グルージャ監督)、岡野さん(ガイナーレGM) サッカー元日本代表

スポーツ講演会で会場を沸かせる秋田監督(左)と岡野さん
プロ選手に求める能力は

 北上市体育協会の選手強化事業「スポーツ講演会」は17日夜、同市相去町の北上総合体育館で開かれた。ともにサッカー元日本代表の秋田豊いわてグルージャ盛岡監督と、J3ガイナーレ鳥取代表取締役ゼネラルマネジャー(GM)の岡野雅行さんが登壇し、日本がワールドカップ(W杯)初出場を決めた1997年アジア予選の思い出やサッカー上達のポイントなどをユーモアを交えて語り合った。

 W杯初出場を懸けたイラン戦に途中出場し、決勝ゴールを決めた岡野さんは「その前にシュートを外したのは、盛り上げるため」「ずっと試合に出してもらえなくて出たかったけど、延長に入ってからのあの場面に関しては絶対に出たくなかった」などと語って会場を沸かせつつ、「今では笑い話だが、当時の日本代表は日本中にたたかれていて笑えなかった。負けていたら日本に帰れなかった。信じられるのはチームメートだけ。だからすごい結束力があった」と振り返った。

 秋田監督は現在の日本代表について「止めて、蹴ることは当時よりもめちゃくちゃうまくて、今だと自分はメンバーに入れない。ただ戦うことを失っているのでは。きれいなサッカーばかりやっていても勝てない」と指摘。グルージャがJ2昇格を果たした要因については「全員が同じ方向を向くことを習慣付けた。このメンバーで、相手に勝つにはどうしたらよいかというイメージを共有する。これは(以前所属した)鹿島アントラーズを意識している」と打ち明けた。

 プロのサッカー選手に求められることについて、秋田監督は「欲しいのは特長のある選手。自分にとってはヘディング。足の速さでも1対1の強さでも、何か武器を持つことが大事な時に生きてくる」と語り、岡野さんは「楽しくないとうまくならない。得意なことは勝手に練習するし、そのうちにできなかったことも補うようになる。得意なことを追求し、伸ばす方がプロ向きだ」と同調した。

 講演会には市内でサッカーに取り組む中高生や一般市民、市議ら約200人が来場。秋田監督には「現代サッカーのディフェンダーに必要な能力」、岡野さんには「シュートを打つときに考えること」など技術論や精神面に関する質問が寄せられたほか、2人のサイン色紙をプレゼントする抽選会も行われた。

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