選抜チーム、全国舞台へ闘志 26日開幕・都道府県対抗中学バレーボール大会【岩手】
大阪市で26~28日に開かれるJOCジュニアオリンピックカップ第35回全国都道府県対抗中学バレーボール大会(日本バレーボール協会など主催)に、男女の本県選抜が出場する。男子は日本一、女子は8強入りの目標達成に向けて、岩手オールスターが一丸となる。
県選抜には男女各12人が選出され、9月に練習を開始。男子は宮野目の池田雄一監督、女子は胆沢の大和田智恵監督が指揮を執る。本番を間近に控え、19日は男女ともに花巻市内の体育館で練習を実施した。
男子は全員3年生で、身長180センチ台の選手が8人そろう。県内の強豪高校との練習試合などを通じて実力を高めており、11月に秋田県で開かれた横手わか杉カップ東日本中学バレーボール大会では準優勝を果たした。
身長189センチの川村侑聖選手(石鳥谷)を筆頭に、菅野凌雅選手(水沢南)、及川蓮選手(磐井)らアウトサイドヒッター(OH)陣の強力なスパイクが武器。高い攻撃力を持つ一方、池田監督は「県勢は全国に比べてブロックが弱い。全国で勝つためにはもっと精度を上げなければいけない」と奮起を促す。
石川選手の最高到達点は327センチと全国でもトップレベル。中学からバレーを始めたといい、初の全国大会に「どんなトスでも打ち切り、チームに貢献したい」と気合十分。セッター小森空選手(宮野目)は「アタッカーが打ちやすいトスを心掛け、バックアタックも使っていきたい」と意気込む。
女子は3年生8人、2年生4人を選出。大和田監督は「一人ひとりの能力が高い。バランスの取れたチームになっている」と潜在能力を高く評価する。速さを生かした攻撃と、コンビバレーに力を入れており、3年のOH五嶋ひより選手(花泉)は「チームの平均身長が低い分、ミスを減らし、自分たちの持ち味を発揮して全国の強豪に勝ちたい」と闘志を燃やす。
2年のOH阿部結夏羽選手(厳美)は「まだまだできないプレーが多い。技術面でもっと成長してチームの勝利に貢献する」と誓う。後輩たちに3年生も大きな刺激を受け、ミドルブロッカー(MB)藤舘咲耶選手(大迫)は「2年生は力のある選手が多いが、負けたくない」と話す一方、「技術を高めるために、プレーのことで後輩にアドバイスを聞きに行くこともある」と成長に向けて貪欲な姿勢も見せる。
全国大会は予選グループ戦を行った後、ブロック1位が決勝トーナメントに進出する。予選ブロックでは男子が長野選抜と神奈川選抜、女子が大阪南選抜、岐阜選抜と対戦する。
男子主将の上田蒼央選手(宮野目)は「チームに一体感が出てきた。一人ひとりの得意なプレーを発揮し、優勝する」と言い切る。女子主将で3年の渡辺華乃選手(大船渡)は「全員で声を掛け合うこと、自分たちのバレーをやり切ることを大切にし、ベスト8を目指す」と語った。
◆県選抜男子メンバー
背番号 名 前 学 年 出身中
(1) 川村 侑聖 3 石鳥谷
(2) 高橋 大弥 3 水 沢
(3) 松田 朱羽 3 矢 沢
(4) 荻原 伊吹 3 下 橋
(5) 伊藤 蓮 3 大 迫
(6) 及川 蓮 3 磐 井
(7) 櫻田 瑞季 3 宮野目
(8) 菅野 凌雅 3 水沢南
(9) 松浦 虹介 3 下 橋
(10) 上田 蒼央 3 宮野目
(11) 千田 莉夢 3 水沢南
(12) 小森 空 3 宮野目
◆県選抜女子メンバー
背番号 名 前 学 年 出身中
(1) 渡辺 華乃 3 大船渡
(2) 内澤 璃々 2 軽 米
(3) 石川 美里 3 胆 沢
(4) 吉田 実桜 3 高田一
(5) 高橋 優 3 胆 沢
(6) 山本 愛莉 2 厨 川
(7) 阿部結夏羽 2 厳 美
(8) 佐藤 愛羽 2 大 迫
(9) 藤舘 咲耶 3 大 迫
(10) 佐藤 碧海 3 大船渡
(11) 髙橋ののか 3 宮野目
(12) 五嶋ひより 3 花 泉