花巻

花巻・市道山の神諏訪線 一部区間あす開通 左折フリーレーンも 山の神交差点

 2023年度の開通を目指して整備が進められる東北自動車道の(仮称)花巻パーキングエリア(PA)スマートインターチェンジ(IC)のアクセス道路となる、花巻市の市道山の神諏訪線の一部が、24日に開通する。同時に国が進めてきた国道4号から同市道にアクセスする山の神交差点の左折フリーレーンも開通。車両のスムーズな移動を可能にし利便性の向上が期待される。

 市道山の神諏訪線は、県道山の神西宮野目線(旧国道4号)から、県道花巻和賀線を東西に結ぶ1940メートル。市南部と市街地西部を結ぶ重要な路線として1986年度に都市計画決定され、92年に一部区間の620メートルが供用開始されている。

 今回供用開始する国道4号側の860メートル区間は2015年度に測量設計を開始、用地取得を進め、20年度に着工した。片側1車線で道路幅員は9メートル、両側に幅員3・5メートルの歩道を設置。花巻PAスマートIC側の460メートル区間についても22年中の開通を目指す。

 19年度には市道山の神諏訪線などと接続する東北自動車道の花巻PAスマートICの実施計画が事業採択された。市南西地区や北上市北部地区の住民の利便性、周辺工業団地や卸売市場などからの高速交通網へのアクセスを向上させるとともに、県立中部病院や矢巾町の岩手医大附属病院への円滑なアクセスなど、産業振興や救急医療への貢献が期待されている。

 国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所は、国道4号と県道山の神西宮野目線が交わる「山の神交差点」の改良工事を実施中。20年度に着手した国道から県道山の神西宮野目線を経て市道山の神諏訪線へ、信号なしでアクセスできる左折フリーレーン延長480メートルについても、市道の一部供用開始と同時に開通する。

 これまでは国道から県道へ向かう左折車が直進レーンを阻害し、後続車が滞留、追突する事故も発生していた。フリーレーン以外の交差点内の工事は継続している。

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