目標は全国優勝 専北男子、29日初戦 高校サッカー
専大北上高校男子サッカー部は、年末年始に首都圏で開催される第100回全国高校サッカー選手権大会に出場する。2年ぶり2度目となる今回の目標は「日本一」。全国でも持ち前のパスサッカーを展開し、29日の初戦に臨む。
県大会で専北は、佐藤裕翔選手(3年)と吉武皇雅主将(同)のツートップを軸とした攻撃力を発揮。準決勝までの3試合はいずれも3点以上を挙げ、順当に勝ち上がった。
決勝は前半開始早々に佐藤選手のゴールで先制するも、後半終了間際に同点に追い付かれ延長戦に突入。佐藤選手と吉武主将の主力2人も交代を余儀なくされ守勢を強いられる中、後半に鎌田悠生選手(同)が決勝ゴールを挙げ2―1で総力戦をものにした。小原昭弘監督は「自分たちの思い通りにならず相手に流れがいく中、よく取り戻した。この1試合を勝ち切った経験は大きい」と強調する。
ただ、全国の壁は厚く、夏のインターハイで前橋育英(群馬)に1―7と大敗を喫した。守備の要でもある鎌田選手は「フィジカルでは負けてなかったが、技術や一瞬の判断のスピードは相手が上だった」と振り返る。この経験から県大会後は特に、守備面の強化に重点を置いてきた。「1対1でしっかりボールを取り、絶対にゴールを決めさせない意識で体を張っていきたい」と力を込める。
初戦の相手は、10年ぶり14度目出場の奈良育英(奈良)。吉武主将は「伝統校なので手強いが、専北持ち味のパスをつなぐサッカーを展開し、まずは先制したい。自分もFWとして点を取り、チームを勝たせたい」と意気込む。小原監督は「自分たちのやりたいサッカーができない時のためにも、守備を強化してきた。相手に主導権を渡さない意味でもしっかりゲームに入りたい」と展望する。
初出場だった2年前は1回戦を突破し、2回戦はPK戦で惜敗。当時1年生でベンチ入りした吉武主将は「悔しかった。今大会はそこを超え、全国優勝が目標」ときっぱりと語る。1回戦は29日午後2時10分から、東京都の味の素フィールド西ケ丘で行われる。
◆専大北上男子メンバー
背番号 ポジ 名 前 学年 前所属
ション チーム
1 GK 及川 康生 3 北上中学校
2 DF 藤原 清人 2 ヴェルディSS岩手
3 DF 中川 廉士 3 北上北中学校
4 DF 伊藤 羽琉 3 水沢ユナイテッドFC
5 MF 鎌田 悠生 3 ヴェルディSS岩手
6 MF 阿部 翔輝 3 MIRUMAE FC
7 MF 鳥谷部修平 3 盛岡太田東Jrユース
8 MF 小原 希琉 3 ヴェルディSS岩手
9 FW 佐藤 裕翔 3 東水沢中学校
10主将FW 吉武 皇雅 3 北上中学校
11 MF 斎藤 叶羽 3 北上北中学校
12 DF 高橋 叶夢 3 北上中学校
13 MF 高橋 瑠 2 江刺FC
14 MF 佐伯 翔斗 3 水沢ユナイテッドFC
15 DF 葛西 創太 1 リベロ津軽SC
16 MF 川上 泰正 2 ウイングスSC
17 GK 野村 明史 1 VERDY SSAJUNT
18 MF 工藤 青 3 MIRUMAE FC
19 MF 名久井悠希 1 ヴェルディSS岩手
20 FW 金田 遼平 1 ウイングスSC
21 GK 阿見 真叶 1 ウイングスSC
22 MF 金子 優斗 1 ウイングスSC
23 MF 金田琳乃介 2 ウイングスSC
24 MF 八重樫祐介 3 北上中学校
25 MF 高橋 珠成 3 北上中学校
26 MF 菊池 涼太 3 北上中学校
27 DF 菊池 湧太 3 水沢ユナイテッドFC
28 DF 菊池 弥陽 1 遠野中学校
29 DF 小原 多貴 1 ヴェルディSS岩手
30 FW 鈴木 千翔 1 ヴェルディSS岩手
【訂正】メンバー表の前所属チーム名で、ヴェルディSS岩手の表記に誤りがありました。