一関・平泉

寒さ極まり新酒仕込み 磐乃井酒造 歳末点描2021【一関】

一関市花泉町の磐乃井酒造で最盛期を迎えている新酒の寒仕込み作業

 年の瀬に寒さが本格化した中、酒造会社では新酒の寒仕込みが最盛期を迎えている。一関市花泉町涌津の磐乃井酒造(阿部徳彦代表取締役)でも、蔵人がタンクに仕込んだ乳白色のもろみをかい棒でゆっくりとかき混ぜ、酒蔵の中は芳醇(ほうじゅん)な香りに包まれている。

 寒仕込みは寒さの厳しい冬に行うことで雑菌が繁殖しにくく、もろみを低温でじっくり発酵させることができる。同酒造では11月から仕込みを始め、2022年2月まで続けられる。

 新型コロナウイルスの影響で需要低迷が続く中、同酒造では新たな日本酒の魅力を広めようとアルコール度数を低く抑えた新商品などを相次ぎ発売。製造責任者で杜氏(とうじ)の佐藤竜矢専務取締役(36)は「今年の酒米は溶けやすいので、ゆっくり溶かしている。来年こそはコロナが落ち着き、普通に酒を楽しめるようになってほしい」と語る。

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